アクリル絵の具とアクリルガッシュの違いを徹底比較【初心者向け】

同じモチーフをアクリル絵の具とアクリルガッシュで描き分けた写真

こんにちは!
人の心を癒し元気にする絵を山で描くアーティスト、若生ひとみです。

人の心を癒し元気にする絵を山で描くアーティスト、若生ひとみ

アクリル絵の具とアクリルガッシュ、画材店の棚で並んでいるのを見て「何が違うんだろう」と迷ったことはありませんか。

見た目はよく似ているのに、いざ使ってみると発色も乾いた後の質感もまったく違うことに驚く方も多いです。

この記事では、アクリル絵の具とアクリルガッシュの違いを、成分の仕組みから仕上がりの質感、向いている作品のタイプまで丁寧に整理していきます。

読み終える頃には、ご自身が次に描きたい作品にどちらの画材がふさわしいか、迷わず選べるようになっているはずです。

写真:ご自身の作品の中から、アクリル絵の具とアクリルガッシュそれぞれで描いた作品を並べた写真を入れる。質感の違いが伝わるアングルがおすすめです

はじめに|アクリル絵の具とアクリルガッシュ、どちらを選べばいいの?

この章では、両者の違いを詳しく見ていく前に、まず判断のものさしとなる3つの視点をお伝えします。

透明感なのか不透明感なのか、乾燥の速さ、そして仕上がりのツヤの有無です。
この3つを押さえておくだけで、この先の内容がぐっと理解しやすくなります。

アクリル絵の具は、水彩のような透明感から油絵のような厚みのある表現まで、幅広い作風に対応できる画材です。

一方でアクリルガッシュは、水彩絵の具のガッシュ(不透明水彩)の性質を受け継ぎながら、乾くと耐水性になるという特徴を持っています。

どちらも「アクリル樹脂」を基剤としている点は共通していますが、含まれる顔料の量や粒子の粗さが異なるため、仕上がりの印象が大きく変わってきます。

ひとみ
私は透明感を大事にして絵画制作を行っているので、今はアクリル絵の具だけを使っています。
以前は綺麗な色に惹かれてアクリルガッシュを「試し」に購入したこともあるのですが、思っていた以上にマットな仕上がりになり、使うのをやめてしまいました。統一感のある作品を作るためには必要な判断だったと感じています。

アクリル絵の具とは?基本の特徴をおさらい

ここでは、アクリルガッシュとの違いを理解する土台として、アクリル絵の具そのものの性質を整理します。

透明度の高さと乾燥後の耐久性、この2つが後の比較で重要な軸になります。

アクリル絵の具は、顔料をアクリル樹脂のエマルション(乳化液)で練り上げた画材です。

水で薄めると水彩画のような透明な層を作ることができ、水を少なくすると油絵の具に近い厚みのある表現も可能になります。

乾燥後は耐水性・耐久性に優れているため、屋外での展示や長期保存を前提とした作品づくりにも向いています。

こちらにアクリル絵の具について詳しく解説したブログがあります。参考にしてくださいね!

上は、透明感を活かした表現のアクリル画、下は厚塗りをしたアクリル画です

乾くと耐水性になる仕組み

アクリル絵の具は、水に溶けている間は水彩絵の具のように扱えますが、乾燥するとアクリル樹脂が皮膜を作り、耐水性の層に変化します。

このため、乾いた後に上から水を含んだ筆を重ねても、下の色が溶け出しにくいという性質があります。

この仕組みのおかげで、何層にも色を重ねる「重ね塗り」がしやすく、複雑な色の深みや奥行きを表現できます。

透明感のある表現ができる理由

アクリル絵の具は、水で薄めることで顔料の密度を調整できるため、透明水彩のような繊細なグラデーションを作ることができます。

さらに、専用のメディウム(補助剤)を使うことで、光沢やマット、盛り上げなど質感そのものを変化させることも可能です。

こんな作品づくりに向いている

透明感を活かした風景画や、厚塗りによる立体的な質感表現、コラージュなどを組み合わせたミクストメディア作品まで、幅広いスタイルに対応できるのがアクリル絵の具の強みです。

アクリル絵の具とニスで仕上げたマトリョーシカです

アクリルガッシュとは?アクリル絵の具との根本的な違い

この章では、アクリルガッシュがなぜ不透明でムラなく仕上がるのか、その理由を成分の面から解き明かしていきます。

アクリルガッシュは、アクリル樹脂を基剤としながら、顔料の配合量を増やし、粒子を細かく均一にすることで不透明性を高めた画材です。

見た目や使用感は不透明水彩絵の具(ガッシュ)に近いのですが、乾燥後は耐水性になるという点でアクリル絵の具と共通しています。

つまりアクリルガッシュは、ガッシュの発色・扱いやすさと、アクリル絵の具の耐久性を掛け合わせた画材だと言えます。

「ガッシュ」という言葉の意味

ガッシュとは、不透明な仕上がりになるよう作られた水彩絵の具の一種を指す言葉です。

アクリルガッシュはこのガッシュの性質に、アクリル樹脂による耐水性・耐久性を組み合わせた画材として位置づけられます。
ひとみ
私が一時期よく使っていたターナーのアクリルガッシュは、アクリル絵の具派の私もつい手に取ってしまうほどカラーバリエーションが豊富でした。特にメタリックやパールカラーには一時期ハマっていましたね。

通常色(普通色)だけでなく、ジャパネスクカラー(和色)、ジャパネスクカラーモダン、金属色(メタリック)、蛍光色、パステルカラー、パールカラーなど、表現の幅を広げる特殊な色展開が非常に豊富です。

私は仕上げによくゴールドを使うのですが、一時期、ターナーのアクリルガッシュのメタリックやパールカラーに夢中になりました。

不透明でムラになりにくい理由

アクリルガッシュは顔料の粒子が細かく均一に分散されているため、筆ムラが出にくく、一度塗りでも均一な発色が得られやすいという特徴があります。

そのためポスターカラーのように、平坦で均質な面を作りたいイラストやデザイン画との相性が良い画材です。

私自身が広い面を塗ってみても、普通のアクリル絵の具のように下の色が透けたり筆跡が残ったりしにくく、一筆でピタッと色が乗る心地よさがあります。

何度も塗り重ねて修正する手間がかからないのも大きなメリットですね。

速乾性とマットな質感が生まれる理由

アクリルガッシュは水分の含有量や樹脂の配合バランスがアクリル絵の具と異なり、乾燥速度が速くなるように調整されています。

乾燥後は光の反射を抑えたマットな質感に仕上がるため、ツヤを出したくない作品やグラフィカルな表現に向いています。

制作中も「もう乾いたの!?」と驚くほどスピーディーで、すぐに次の色を重ねられるため描くテンポが格段に上がります。

乾いた後の表面はツヤが一切なく、均一で上品な質感に仕上がるのを感じます。

ターナーのアクリルガッシのメタリックカラーによる仕上げが施された絵画

【比較表】アクリル絵の具とアクリルガッシュの違いが一目でわかる

ここまでの内容を整理する意味で、両者の違いを表にまとめます。

質感や耐久性の違いを一覧で見ることで、ご自身の作品づくりに必要な特徴がどちらにあるのか、判断しやすくなります。

アクリル絵の具とアクリルガッシュの比較表
項目 アクリル絵の具 アクリルガッシュ
透明度 透明〜半透明 不透明
仕上がりのツヤ 光沢〜マットまで調整可能 マット(ツヤ消し)
乾燥の速さ 標準的 速い
ムラの出やすさ 出やすい場合がある 出にくい
厚塗りへの耐性 比較的強い ひび割れしやすい
屋外展示・長期保存 向いている あまり向かない

気になるお値段・価格帯の傾向

一般的な価格帯としては、アクリルガッシュ(ターナーなど)の方が手頃で手に取りやすい傾向にあります。

そのため、「まずは気軽にアクリル画を始めてみたい」「学用品としても使える汎用性の高いものがいい」という方はガッシュから揃えるのも手です。

一方で、普通のアクリル絵の具は本格的な画材ブランドのラインナップが多く、特に最高級ライン(リキテックス プライムなど)は価格が少し上がりますが、その分耐光性や絵の具のクオリティが抜群です。

ご自身の描きたいスタイルに合わせて、しっくりくる一箱を選んでみてくださいね!

ひとみ
絵の具は色数をそろえようとすると結構な金額になってしまうから、慎重になっちゃいますよね。
私の場合は、その鮮やかさや透明感からリキテックス プライムをメインに使っていますが、満足度が高く仕上がりも美しいので、いつも悔いなし!という感じです。

発色・透明度の違い

アクリル絵の具は透明〜半透明な性質を持っており、水の量やメディウムを調整することで、水彩画のような繊細な透明感から重厚な表現まで自由自在にコントロールできます。また、ツヤ感も光沢(グロス)からマットまで好みに合わせて調整可能です。

一方、アクリルガッシュは高い隠蔽力(いんぺいりょく)を持ち、基本的にどの色も不透明で均一な発色を保つよう設計されています。乾くと光沢のない完全な「マット(ツヤ消し)」な質感になり、筆ムラが出にくいため、平塗りでパキッとした画面を作りたい時に非常に優れています。

乾燥後の質感・耐久性の違い

アクリル絵の具は乾燥すると柔軟性のある丈夫な樹脂塗膜を形成するため、厚塗りをしてもひび割れにくく、屋外展示や長期保存にも耐えられる高い耐久性を持っています。

これに対してアクリルガッシュは、色の鮮やかさと不透明さを高めるために顔料が非常に多く含まれています。その分、乾いたあとの絵の具の膜が硬く固まるため、厚く盛りすぎると、乾燥後にひび割れてしまう弱点があります。

また、乾燥スピードはアクリルガッシュの方が速いですが、長期的な保存や作品の堅牢性を重視する場合はアクリル絵の具の方が向いています。

向いている画材・支持体(描く素材)の違い

アクリル絵の具は定着力と塗膜の柔軟性に優れているため、紙はもちろんのこと、キャンバス、木材、布、金属、ガラスなど、凹凸のある素材や曲がる素材まで非常に幅広い支持体(描く素材)に対応できます。

一方のアクリルガッシュも様々な素材に描くこと自体は可能ですが、塗膜が固く厚塗りに弱いため、基本的には紙やイラストボード、ケント紙など、平坦な平面に比較的薄塗りで仕上げる用途との相性が抜群です。

イラスト制作やデザイン画など、狙った発色をストレートに表現したい場面で真価を発揮します。

同じモチーフをアクリル絵の具とアクリルガッシュで描き比べた写真です

アクリルガッシュを使うときに知っておきたい注意点

アクリルガッシュは扱いやすい画材ですが、性質を知らずに使うと仕上がりに影響が出ることがあります。

ここでは特に見落としやすい2つの注意点を取り上げます。

厚塗りするとひび割れしやすい理由

アクリルガッシュは顔料の配合量が多い分、樹脂の柔軟性が相対的に低くなり、乾燥後に厚みのある部分がひび割れを起こしやすくなります。

そのためアクリルガッシュは薄く塗り重ねることを前提に使うのが基本です。

厚みを出したい場合は、下地をアクリル絵の具で作り、仕上げの発色にアクリルガッシュを薄く重ねる方法が向いています。

屋外展示や長期保存に向かない理由

アクリルガッシュは耐水性を持つとはいえ、アクリル絵の具に比べると紫外線や湿度による劣化の影響を受けやすい傾向があります。

屋外での長期展示や、長く残したい作品には、耐久性の面でアクリル絵の具の方が適しています。

写真:厚塗りによるひび割れの実例写真、もしくはご自身が薄塗りで工夫している制作過程の写真があれば入れる

初心者にはどっちがおすすめ?目的別の選び方

ここでは、これから画材を選ぶ方に向けて、目的別の使い分けの目安をお伝えします。

どちらが優れているというものではなく、描きたい作品によって向き不向きがあるとご理解いただくのが大切です。

じっくり重ね塗りして風景画や抽象画を描きたい方へ

透明感を活かした深みのある重ね塗りや、油絵のような厚みのあるマチエール(絵肌・マチエール)を楽しみたい場合は、表現の幅が広いアクリル絵の具が向いています。

水を多く加えて透明水彩のようにふんわりと色を重ねることもできれば、メディウム(添加剤)を混ぜて重厚なテクスチャーを作ることも可能です。失敗しても上から重ねて自然に修正しやすいため、光や風の表現を描きたい風景画や、感覚的に色を乗せていく抽象画にじっくり挑戦したい初心者の方にぴったりです。

イラストやデザイン画をムラなく仕上げたい方へ

グラフィックのようなはっきりとした発色で、ムラのない平坦な画面をすばやく仕上げたい場合は、不透明で均一に塗れるアクリルガッシュが向いています。

下地の色をしっかり覆い隠す強い隠蔽力(いんぺいりょく)があるため、塗り残しや塗りムラが目立ちにくく、誰でもパキッとした美しい面を作ることができます。さらに乾くスピードも非常に速いため、色の境界線をくっきりと分けたいイラストやアニメ風の作品、ポスターやデザイン画を効率よく綺麗に仕上げたい方におすすめです。

アクリル絵の具で青い空と青い海を表現した若生ひとみの絵画

両方を併用するという選択肢

アクリル絵の具とアクリルガッシュは、どちらか一方を選ばなければならないものではなく、下地と仕上げで使い分けるなど、併用することも可能です。

ひとみ
私が唯一使用していたアクリルガッシュは、ターナーの絵の具でした。
いつも使っている色にはない色合いに惹かれて購入しましたが、不透明感が強く出てしまうため、現在はアクリル絵の具だけを使って描いています。

基本的には淡い色使いによる重ね描きで制作していきますが、時には深く青い空を表現したくなるなどで、マットな仕上げをしたこともあります。そんなときも、すべてアクリル絵の具を使っています。

そのため、ムラなく描くことに時間や労力がかかってしまうのですが、つや感のある仕上がりがとても美しく、深みが出るので、私の作品にはアクリル絵の具が思い描く世界観を表現するのに最適だと思っています。

アクリル絵の具・アクリルガッシュを実際に描いてみて感じたこと

私はアクリル絵の具で描き進めていく際、次に使う色を直感的に決めています。

特に透明感を出したい場面で次の色がたまたまターナーのアクリルガッシュだった時に、よく悲劇が起きました。

ひとみ
やはり、アクリルガッシュだとどうしても不透明感が増してマットな印象になってしまうのです。
どんなにその色が最適だと感じても、種類の違うものが投入されたら、それまで描いていた世界が壊れてしまいます。例えるなら、ディズニーの世界を描いているのに突然ハリーポッターが入るような感じでしょうか。

それでも、そのターナーのアクリルガッシュの色たちを諦めきれずに使っていましたが、度重なる「事故」に、さすがの私も手放さざるを得なくなり、今に至っています。

そのおかげで、今は世界観が異なる事故が起こることなく、アクリル絵の具による統一感のある制作に打ち込めています。

箱根の山の中の若生ひとみのアトリエでの制作風景です。

まとめ|違いを理解して自分に合った画材を選ぼう

この記事のまとめ

アクリル絵の具とアクリルガッシュは、どちらもアクリル樹脂を基剤としながら、透明度や質感、乾燥後の耐久性に違いがある画材です。

透明感や厚みのある表現、長期保存を重視するならアクリル絵の具、ムラのない均一な発色や速乾性を重視するならアクリルガッシュが向いています。

それぞれの特徴を理解した上で、描きたい作品や表現したい世界観に合わせて選んでいただければと思います。

私が本格的にアクリル絵の具を使うきっかけになったのは、あるアートレッスンに参加したことでした。

そして、その時の先生の勧めてくれた、鮮やかで透明感が抜群のリキテックスプライムというアクリル絵の具を使うようになりました。

以降は、私が「美しい」「綺麗」「使ってみたい」と思う色を求め、プライムに留まらず、リキテックスレギュラーのアクリル絵の具に選択の幅を広げ、その延長上でターナーのアクリルガッシュも使いました。

結局、ターナーのアクリルガッシュは不透明感が強かったため使わなくなりましたが、そのプロセスがあったので、自分が大事にしたい世界観をはぐくむことができました。

私が色の世界に惹かれ、追求したように、あなたにもきっと描いてみたい世界や大事にしたいイメージがあると思います。

その想いやワクワクする感覚を大切にしながら、「やってみたい」ことから一歩踏み出すことをお勧めします。

きっと、そこからあなたの世界が広がっていくはずです!

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よくある質問(FAQ)

アクリル絵の具とアクリルガッシュは混ぜて使ってもいい?

どちらもアクリル樹脂を基剤としているため、混ぜて使うこと自体は可能です。

ただし混ぜる割合によって透明度や乾燥後の質感が変化するため、少量で試してから本制作に取り入れることをおすすめします。

アクリルガッシュは水彩画のような表現もできる?

アクリルガッシュでも、水彩画のような「にじみ」や「淡い色合い」を表現することは可能です。ただし、水彩絵の具とは決定的な違いがあります。

アクリルガッシュは多めの水で薄めることで、水彩絵の具のようにサラッと塗ったり、透明感のある重ね塗りを楽しんだりすることができます。

しかし、一番の違いは「乾いた後の性質」です。 一般的な透明水彩絵の具は、一度乾いた後でも水を含ませた筆でなぞると絵の具が溶け出すため、後から色をぼかしたり拭き取ったりする(リフティング)ことができます。

一方で、アクリルガッシュはアクリル樹脂を含んでいるため、乾くと完全な耐水性になります。そのため、一度乾いてしまうと後から水で溶かすことができず、水彩画のようなぼかし直しには向いていません。

もしアクリルガッシュで水彩風の表現をしたい場合は、絵の具が乾かないうちに素早く水でぼかすのがポイントです。水彩絵の具との性質の違いを押さえておくと、狙い通りの表現がしやすくなりますよ!

初心者はどちらを最初に買うべき?

これから始める作品のイメージによって異なりますが、透明感のある表現から厚塗りまで幅広く試したい場合はアクリル絵の具、平坦でムラのない発色を手軽に楽しみたい場合はアクリルガッシュから始めるとよいでしょう。

ここまでアクリル絵の具とアクリルガッシュの違いを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

「どちらが良い・悪い」ということではなく、「自分がどんな作品を描きたいか」によって最適なパートナーが変わるのが、この2つの面白さです。迷ったときは、まず小さめのチューブや基本セットから試してみるのもおすすめですよ。

皆さんの創作のヒントになれば幸いです!

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ABOUT US
Hitomi Wako
アーティスト
箱根強羅温泉 瑞の香り クリエイティブディレクター

アクリル絵画やジークレー版画を中心に、目に見える風景にとどまらず、光や空気、自然のエネルギー、神獣といった「そこに息づく気配」を感得し、独自の半抽象的なスタイルで描く「癒しのエネルギーアート(ワンネスアート®)」を世界に向けて発信している。

5歳で女流画家に師事し、公募展で受賞を重ねる。表現の幅を広げるためデザインの道を歩み、自動車会社のカラーデザイナー、全国展開する自然系サイン&出版会社のデザイナーを経て、2000年にグラフィックデザイン事務所「ルビーデザイン」を設立。販促物やWebサイトの企画・制作、イラスト制作のほか、イベント・セミナーの企画進行や講演、ワークショップなど多数の実績を持つ。

2005年よりアート活動を本格再開し、1987年に銀行(横浜信用金庫)にて開催した初個展以来、精力的に表現を重ねる。2014年からは毎月山に身を置き、朝もやが晴れる瞬間の空気の変化や、風が木々を抜ける音に耳を澄ませながら筆を進めている。都会のアトリエでは出会えない「その場の気配」こそが、絵に温かさを宿す一番の材料だと感じているからだ。現在は箱根のアトリエにて大気の移ろいに感覚を研ぎ澄ませながら、自然の生命エネルギーと自身の精神を深く調和させた温かい波動を持つ作品を生み出し続けている(2013年以降の絵画販売数は236点 / 2026年2月現在)。

ヒーリング歴17年を持ち、セラピストとしても活動。「日本で生まれた作品を世界へ届け、国や言葉を越えて見た方の心を癒し、元気にすること」を信念に掲げる。箱根強羅温泉 瑞の香り クリエイティブディレクターとして温泉旅館での作品展示企画や作家支援に取り組むほか、公的機関の専門家や協会理事を務めるなど、デザイン・プロデュース・アートの枠を超えて幅広く活躍中。